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玉野市民会館計画2022

・所在地 :
・主要用途: 
・構造:
・敷地面積:
・建築面積:
・延床面積:
・階数:
・​最高高さ:

岡山県玉野市宇野1丁目8-9

市民文化交流拠点(市民会館)

鉄骨造(一部RC造)

15,741.11㎡

6,142.24㎡

7,271.48㎡

地上3階

19m

設計敷地は岡山県玉野市の宇野港沿岸です。

本計画では一昨年に閉館、解体された旧玉野市民会館の後継となる、玉野市民の日常的な市民活動と観光客の交流の場を港に開く建築を目指します。

 

① 海が見える市民会館

市民ワークショップのなかで挙げられていた「海が見えるホール」「船のような市民会館」など、宇野港の景観を存分に生かしたいという声を元に、現在宇野港湾合同庁舎や立体駐車場が並ぶ敷地面積15,741㎡の土地を計画敷地に設定しました。

 

② ビジターセンターとしての市民会館

JR 宇野駅、宇野港フェリーターミナルの歩行導線の延長線上に位置し、瀬戸内海の島々を周遊する観光客が船や電車の待ち時間を過ごしたり、市民や旅人同士の出会いや交流のきっかけを生む場所としての生む空間、導線計画を行いました。

 

③ 海と街の風景を回遊するスロープ導線

この建築は大きな船のようなプロポーションを持ちます。宇野港を往航するフェリーは市民や観光客の日常の足として使われ、その船内から見える景色は人々を穏やかな気持ちにさせる、非日常的な演出のような美しさを持ちます。敷地を取り巻く「港からの導線」と「街からの導線」の上に内部空間へのアプローチとなる3箇所のエントランス、船の甲板に登るように屋上テラスへアプローチする外部スロープがあります。

 

④ スロープ導線に囲まれた「がらんどう」

コンサートや展覧会、マルシェなどの市民活動が行われるがらんどうの空間に閉鎖的な区切りをせず、建築の外周を囲むメイン導線の「スロープによるチューブ状の回廊」を介して外部へ開く構成としました。導線や機能が干渉することで多少性能が落ちたとしても、そこに新たな関係が生ずることで諸機能(ホール(448 席)、ホワイエ、展示室、レストラン、みなとマルシェ)へ異なる目的で訪れた人々は、柔らかで曖昧な境界によって他の活動が垣間見えます。多くの来訪者が自分以外の者の活動や知識に触れることで、刺激を受けながら新しい出会いを楽しむ事ができる市民会館は非日常から日常の居場所へと成り得ると考えます。

 

おわりに

玉野市における新たな市民会館が音楽を楽しむ人もそうでない人も「市民の共通の誇り」である港の風景を介し、それぞれの活動に適応可能な建築空間での人々の日常的な賑わいによって生まれる出会いや発見が新たな市民会館を建てる価値であると考えます。この設計提案を元に今後も議論と提案、活動を重ねて行きたいと思います。

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